理念経営とは?ヤマチの会社経営の歴史をご紹介

理念・社風

石崎 貴秀
石崎 貴秀

こんにちは。ヤマチユナイテッドの石崎です。

経営理念は、企業において「経営の背骨」といわれるほど重要視すべきもの。

しかし、「今ある経営理念やビジョンが古い気がする」「経営理念が経営者自身にとってもしっくりきていない」という会社もあるでしょう。

そもそも理念やビジョンを重要視していないために「社内に浸透していない」「自社の事業運営との一貫性を感じない」という会社も案外多いかもしれません。

ヤマチユナイテッドは理念を非常に大切にしており、時代や環境の変化に合わせて見直しをかけてきました。

今回は、理念経営とはどのようなものであるかを、ヤマチユナイテッドの会社経営の歴史に沿ってご紹介します。

「企業理念にどう向き合えば良いのか、どのように使えば良いかわからない」と悩む経営者の皆さんに、いま一度理念をどう考え、どのように扱うかを解説しますので、ぜひご確認ください。

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目次

  1. 理念経営とは?ヤマチユナイテッドの理念もご紹介
  2. ヤマチユナイテッドの理念経営の変遷
  3. 2024年12月時点のヤマチユナイテッドの理念(ビジョン)体系
  4. ヤマチユナイテッドのビジョンの効果も確認
  5. 理念(ビジョン)体系を整備すると経営が楽しくなる

理念経営とは?ヤマチユナイテッドの理念もご紹介

理念経営は「ビジョナリー経営」ともいわれ、自社の理念、つまり「こうなりたい」という大きな目標をメインに据えた経営手法です。

しかし、そもそも理念経営の「理念」とは何でしょうか?

「理念」は企業によってさまざまな言葉で表現され、そのニュアンスも少しずつ異なります。

複数の意味合いを包括して「理念」という場合もありますね。

「理念」によって表現されるものの例をいくつか挙げてみましょう。

①企業の目的、存在意義

企業の目的、存在意義といった意味では「パーパス」という表現が最近よく使われていると感じます。

また、昔からある「ミッション」や「ミッションステートメント」だと「使命」という意味合いになります。

「経営理念=社是(しゃぜ)、コーポレートメッセージ」と表現する会社もあれば、これ自体を「ビジョン」と言い表す会社もあるでしょう。

②企業の価値観、原則、経営哲学

企業の価値観、原則、経営哲学を意味するなら、「バリュー」「コアバリュー」といった言葉があります。

「クレド」「ウェイ」「スピリット」という表現もありますし、「社訓」「行動指針」として示されることもあります。

ここに「経営理念」も入ってくると思います。

③企業の未来の姿、目標

企業の未来の姿、目標として「ビジョン」「ミッション」は、よく使われている表現です。

少し先の未来という意味では「中長期経営計画」も当てはまりますし、年度の計画やKPI、KGIといったものも時間軸で考えるという観点では、企業の未来の姿や目標と捉えることができるでしょう。

こちらのコラムもあわせてご確認ください。

ビジョンとは?会社も社員も前向きになれるビジョンの作成方法と事例を紹介

会社におけるミッションの意味とは?ミッションは浸透させることが重要


このように理念の表現の仕方はいくつかありますが、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」という体系整理が比較的わかりやすく、採用している企業も多いように思います。

最近では「パーパス(=存在目的)」、「コアバリュー(=普遍的な価値観)」といった言葉もよく使われているようで、理念経営、ミッション経営、パーパス経営、コアバリュー経営など、言い方も多様化しています。

ヤマチユナイテッドの理念(ビジョン)体系は?

ヤマチユナイテッドは「理念経営(ビジョナリー経営)」という言い方をしていますが、ずっとこれでやってきたわけではなく、会社の状況や時代に合わせて変えてきた経緯があります。

直近では、ヤマチユナイテッドは理念(ビジョン)体系に見直しをかけました。

このとき参考にしたのが、「ビジョナリー・カンパニー ZERO(ジム・コリンズ、ビル・ラジアー著/発行元:日経BP)」という書籍です。

著者のジム・コリンズはアメリカの経営学者で、大学時代に師であり共著者でもあるビル・ラジアーの講義を履修したことを原点として企業研究を進めてきた人物。

この著作では中小企業を「偉大な企業」へと成長させるためのリーダーシップと、その際に道しるべとなるビジョンを示すことの重要性が説かれています。

そもそも理念(ビジョン)体系を整備することは会社経営の一丁目一番地。

どんな企業でも理念に基づいた事業を展開すべきです。

ヤマチユナイテッドは連邦多角化経営を推進しているので、理念(ビジョン)体系においてもまずはグループ共通のビジョンがあって、それに沿った法人単位のビジョンがあり、さらにそれに沿った事業部単位のビジョンがある、というように一貫性を持たせています。

皆さんの会社が多角化している、あるいはこれから多角化を目指すのであれば、グループビジョンは各法人や各事業部のビジョンを包含するものでなければなりません。

そうなると全体に大きく傘をかけるグループビジョンはやや抽象的にならざるを得ないのですが、だからこそそのビジョンを個別のブランドや事業まで落として、ブランドごと、事業ごとのビジョンを作るということを私たちはおすすめしています。

また、ヤマチユナイテッドは自主自律型、社員全員参加型の経営でもありますから、社員が主体的、自律的に行動するためにも、場面場面での判断基準となる理念が浸透していることは必要不可欠だと思います。

理念経営やグループ理念については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

理念経営とは?「楽しく儲グループ理念かる社風」をつくるヤマチユナイテッドの事例

グループ全体に統一感を持たせるとは?構築事例を紹介!

ヤマチユナイテッドの理念経営の変遷

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ヤマチユナイテッドの理念経営の変遷を、これまでの会社経営の歴史とともにご紹介します。

ヤマチユナイテッド設立~:1958年

ヤマチユナイテッドの設立は1958年。

建材卸の単一事業から始まりました。

元々は1941年に現在のグループ代表・山地 章夫の父である庸夫会長が3兄弟で立ち上げた「山地建材店」の一部門でしたが、1958年、建材卸売部門を独立させ、庸夫会長が事業責任者となって設立した「山地商事」がヤマチユナイテッドの創業時の姿です。

「山地建材店」の社長を務めた庸夫会長の兄・広高氏は、3兄弟の事業における共通の思想として「わが社の信条」を定めました。

企業として目指すべき姿が明文化されたものとしてはこれが一番古いです。

現在のビジョンのように表に出ることはありませんが、「わが社の信条」と創業者精神・企業風土を表現した言葉は、今でも毎年の経営計画書に記載しています。

<わが社の信条>

  • わが社は、わが社に関係するすべてのひとの好意と期待の上に成り立つ。

<創業者精神・企業風土>

  • 「入るを図って、出ずるを制す」
  • 「協働協調」
  • 「上見て励め、下見て暮せ」
  • 「質素堅実」
  • 「質実剛健」
  • 「進取の精神」
  • 「科学的管理」
  • 「用心深くあれ」
  • 「情熱と執念」

山地 章夫は1982年に「山地商事」へ入社しましたが、この当時はまだ「経営理念」として掲げているものはありませんでした。

1990年、新卒採用を始めるにあたって、山地は「学生に自社のアピールをするためには経営理念が必要だ」と考え、以下のような内容にまとめました。

<経営理念>

  • 私達は社業を通じて世の中に貢献し、貢献の度合いは業績となって表れる
  • 私達の業績が会社を発展させ、業績を作った一人ひとりを豊かにする
  • 私達は学ぶことを重要と考える知的経営を目指し、明るく生きがいのある会社を実現する

理念らしい理念ができたのはこれが最初で、今でも当グループの経営理念といえばこの文章を指すのですが、長文でなかなか覚えにくく、事業を運営していくうえで心構えとしては持っていても、施策に直接つながるとまでは言い難い側面はあります。

しかし、しばらくはこの経営理念を朝礼で暗唱するようなこともしながら浸透を図っていました。

北海道拓殖銀行の破綻:1997年

1997年、北海道拓殖銀行の破綻によって当グループも打撃を受け、数年にわたって厳しい時期を経験しました。

しかし、事業を再構築し、新築住宅販売のノウハウをパッケージ化して全国でフランチャイズ展開する新規事業を開発したことで回復期に入りました。

業績は上向いていたものの、山地はその先を示すような、夢があって前向きなビジョンを求めていました。

2005年からスタートした連邦経営で、多角化によって会社を成長させ、各事業を連携させてシナジーを生み出すということを戦略として取り入れていましたが、その先の将来ビジョンをどうしていこうかと悩んでいたのです。

「THE 100VISION」をビジョンに定める:2006年

そこで2006年にビジョンとして定めたのが「THE 100VISION」。

100の事業を展開し、それを担う100人の事業責任者を育て、100年続く会社にする」という大きな目標を一言で表しました。

このときから「100人の事業責任者」を育てるため新卒採用を意識し、採用活動に注力。

その結果、2007年、2008年ととても良い採用ができました。

「THE 100VISION」というキャッチーな言葉からとても前向きなメッセージが学生さんに伝わったようで、「自分でも事業をやってみたい、やれるようになりたい」とビジョンに共感してくれる人が多く集まってくれたのです。

ビジョンに共感してくれるということは、企業側から見れば価値観の近い人が来てくれるということでもあります。

こうして「THE 100VISION」というビジョンはそれ以降も採用活動に大きく働き、もちろん社内的にも「やっぱりうちは多角化していくんだ」「もっと新規事業を生み出していかなければいけないんだ」と、社員の意識を高めることにも効果を発揮しました。

リーマン・ショック:2008年~

2008年、リーマン・ショックの影響で業績が微減。

経営幹部陣は「この先の成長のためにはもっと何かが必要なのだ」という反省のもと、リーマンショックでダメージを受けた住宅関連事業「ジョンソンホームズ」がミッションの整備に着手。

会社が生まれ変わったように激変し、業績も大きく回復しました。

その後しばらく間は空きますが、2017年からグループ全体の理念体系をあらためて整えようと動き出し、理念(ビジョン)体系を整理して「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を設定しました。

2018年頃のヤマチユナイテッドの理念(ビジョン)体系

<ミッション>

  • 世の中に、幸せをばらまく

<ビジョン>

  • THE 100VISION

<バリュー>

  • 1.仕事と人生をとことん楽しむ
  • 2.変化こそ常道
  • 3.新規事業は価値創造
  • 4.グローカル思考
  • 5.北海道からウェーブメイク
  • 6.常に学び続け、成長し続ける
  • 7.主体性を発揮し全員が輝く
  • 8.直球で伝え、素直に聞く
  • 9.仲間と成果を出すのがやりがいだ
  • 10.やりたいことを、やるべきことに

これらは社内に非常に良く浸透し、同時に社風も戦略的に改革していく流れになりました。

業績追求一辺倒ではギスギスした雰囲気になってしまいますから、楽しさも重視して社員みんなで経営を楽しんでいこう、そうして業績を上げようという意識がバリューにも反映されました。

ちょうどこの頃、世の中としては働き方改革や企業の「ホワイト化」が求められるようになり、中小企業もそれに対応しなければならないような気配がちらほら見えてきた時代背景だったと思います。

新型コロナウイルス:2020年~

その後、年々業績を伸ばし、規模を拡大していったヤマチユナイテッドは、2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡⼤によるコロナ・ショックもなんとか乗り切ることができました。

そして「60周年を越え、事業も社員も増えた今、次のステップへ移るためにはグループとしてもう少し具体的な方向性を示したい」という山地以下幹部陣の思いもあって、「もう一度理念(ビジョン)体系を見直そう」となりました。

先述の書籍「ビジョナリー・カンパニー ZERO」との出会いによって、書籍の中で表現されていた理念(ビジョン)体系の整理の仕方が非常にしっくりきたこともあり、「世の中に、幸せをばらまく」という抽象的な表現を、より具体的に私たちの目指すところを表現できる言葉に変えたいと考えたのです。



ヤマチユナイテッドのこれまでの歴史について詳しく知りたい方は、こちらのコラムもあわせてご確認ください。

ヤマチの連邦多角化経営と自主自律型の経営はいつから始まった?

2024年12月時点のヤマチユナイテッドの理念(ビジョン)体系

ヤマチユナイテッドは2023年に新しい理念(ビジョン)体系を整備し、現在に至っています。

2024年12月時点のヤマチユナイテッドの理念(ビジョン)体系を図で見ていただきましょう。

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ヤマチユナイテッドのパーパス

  • 北海道から色んな世界を変えていく

「世の中に、幸せをばらまく」というミッションは、「北海道から色んな世界を変えていく」というパーパスに変わり、当グループの存在意義と目的を表現しています。

事業はこれからも増やしていきますが、地域貢献の意味合いを強めて「北海道のため」あるいは「北海道から」何かしら発信する事業を展開していくということです。

「世界」はグローバルな世界でも良いのですが、日本全国であったり、業界であったり、地域社会であったり、世の中であったり...と、さまざまな場面を想定しており、そこに対して事業を通じて貢献すること、良い影響や変化を与えていくことを目指します。

このパーパスには補足の文章も付いていて「我々は、ユニークで多様な事業にチャレンジし、連邦多角化経営で北海道から色んな世界を変えていく」としています。

「ユニーク」は他社の真似事ではないという意味で入れています。

とはいえ唯一無二とまでは限定せず、他の地域にはあっても地元にないサービスや商品ならOK、他社でやっているビジネスモデルでも自社なりにアレンジを加えてもOKというように、いろいろな可能性は担保されています。

「連邦多角化経営」をあえて入れたのは、連携して互いに協力し、相乗効果を出しながら組織として成長していくということも強調したかったから。

この新たなパーパスによって目的の輪郭がよりはっきりしたので、既存事業の展開や必要なサービス、新規事業を考えやすくなったというメリットが得られました。「やるべきこと」がクリアになったと考えています。

ヤマチユナイテッドのミッション

<THE 100VISION>

  • パーパスを実現する100の事業を成功させる
  • 魅力あふれる100人の経営者を創出する
  • 100年続く持続可能な良い会社を創る

これまで達成期限を切らずにいた「THE 100VISION」というビジョンは「2030年達成」を宣言してミッションに据え直しました。

まだまだというところもありつつ、以前に比べれば組織のレベルもクオリティも上がり、成熟してきたことが実感できてきたので、「今の私たちなら期限を切っても良いのではないか」という自信がついたのです。

「ミッション」は使命という意味もありますが、今回は「北海道から色んな世界を変えていく」というパーパスを実現するための達成可能な大きな目標であり、パーパスを実現するためにやらなければいけないことであるという意味で使っています。

どのような枠組みで100事業を展開するのかということがパーパスによって具体的になったので、もちろんパーパスに連動しています。

ヤマチユナイテッドのコアバリュー

10項目のバリューを整理してブラッシュアップし、14項目のコアバリューとしました。

<夢のある理想の会社を作る14項目>

  • 1.全員が経営感覚を持ち、経営に参加しよう
  • 2.常に顧客目線で考え、最高の価値を提供しよう
  • 3.高能率、高収益、高賃金な一流を目指そう
  • 4.法令遵守し、誠実で正しい行動をとろう
  • 5.基本動作を徹底しよう(規律、挨拶、礼儀、報連相、PDCAなど)
  • 6.チームワークを重視して、みんなで大きな目標に燃えよう
  • 7.コミュニケーションを重視し、風通しの良い社風にしよう
  • 8.自分の仕事に情熱と誇りをもって取り組もう
  • 9.仕事を自ら創り出し、改革、変化に挑むチャレンジャーでいよう
  • 10.学ぶことを重要と考え、知識や人格を磨き自己成長しよう
  • 11.環境や他人のせいにしないで、自責思考でいこう
  • 12.得たい結果から逆算して、論理的に対策、計画、伝えよう
  • 13.幸せをばらまくという利他の精神で、自分も幸福になろう
  • 14.失敗を認め、素直にやり方を変えたり、止めることに躊躇しない

以上が、2024年12月現在のヤマチユナイテッドの理念(ビジョン)体系です。

ちなみに、この理念(ビジョン)体系に沿って、ヤマチユナイテッドグループの法人と、その中の事業部で定めたパーパス、コアバリューの例もご紹介します。

【ヤマチユナイテッドグループの法人の例】ジョンソンホームズ

ジョンソンホームズ」は、住宅関連事業を中心に、インテリアショップや飲食店などの運営も行っています。

ジョンソンホームズのパーパス、ミッション、コアバリューをご紹介します。

<パーパス>

  • いつまでも続く、自分らしい幸せな暮らしを提供します。

<ブランドメッセージ>

  • 毎日の暮らし、もっと自分らしく

<コアバリュー>

  • 幸せな暮らしを増やすこと
  • 自分らしく生きること
  • あなた想いであること
  • 人とのつながりを大切にすること
  • 常識にとらわれない自由な発想
  • やりがいを持って楽しく働くこと
  • 社員みんなで会社を育てること

【事業部の例1】 ジョンソンホームズ・Rデザイン事業部

Rデザイン事業は「ジョンソンホームズ」内でリフォーム・リノベーションを手がける事業部です。

パーパス、ミッション、コアバリューは以下のとおりとなっています。

<パーパス>

  • 自分らしい暮らしを通して街を好きになる

<コアバリュー>

  • 目標達成に最後までこだわること
  • 業界のトップランカーになる意識をもつこと
  • 顧客、業者、社員、その家族を大切に思うこと

【事業部の例2】ジョンソンホームズ・インテリア飲食事業本部

ジョンソンホームズ」内でインテリアショップ「The JOHNSON STORE(ザ・ジョンソン ストア)」や、カフェダイニング「inZONE TABLE(インゾーネ テーブル)」などの飲食店を運営している事業部のパーパス、ミッション、コアバリューをご紹介します。

<パーパス>

  • 北海道の日常を彩る
    様々なライフスタイルコンテンツで暮らしを豊かにする立役者になり、すべてのお客様の暮らしも心もHAPPYにする

<コアバリュー>

  • お客様目線であること
  • 楽しいこと
  • オシャレであること
  • 目標・目的に向かっていること

【事業部の例3】ジョンソンホームズ・不動産事業本部

ジョンソンホームズ」内で分譲住宅の販売や、土地仕入れなど、不動産売買を扱う事業部です。

<パーパス>

  • 不動産で夢と価値を未来の暮らしへ

<コアバリュー>

  • 常に基本を大切にし、関わるすべての人に対して期待以上の仕事をする
  • ワークライフバランスを尊重し、社員とその家族の暮らしを豊かにする
  • 質の高い住まいとサービスを提供する

ヤマチユナイテッドは、2024年12月時点で38事業を展開しています。

このコラムが皆さんの目に触れる頃にはもう少し増えているかもしれませんが、THE 100VISION達成のためにグループ全体の成長が加速していることを体感しています。

ヤマチユナイテッドのビジョンの効果も確認

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ヤマチユナイテッドは、理念(ビジョン)体系を整備してきたことにより、大きく6つの効果を得ることができました。

①経営や生き方に誇りと自信が持てた

代表の山地 章夫自身が実感したことです。

経営者にとって、これは一番大きな効果だと思います。

②経営計画との一貫性ができた

ビジョンという枠組みがしっかり整っていると、経営計画を立てるときに迷いが生じません。

判断基準ができるので、ブレない経営が可能となります。

③経営課題発生時に迷わない

②と似ていますが、ビジョンによって判断軸ができるため、経営課題発生時に迷わなくなります。

例えば、社員が「この事業をやりたい」と相談してきた時に「それは北海道から色んな世界を変えていく事業であるかどうか」という観点で、進めて良いかどうかを検討しやすくなりました。

同じように、経営課題が発生した場合はパーパス、あるいはコアバリューが指針となって、どう対応すべきかを素早く判断できるところもポイントです。

④自動的に会社が成長し始めた

ビジョンを社員にしっかり伝えることで、社員も自分が何をすべきか理解して自主的、自律的に動きます。

これは本当に身をもって実感していることです。

⑤採用活動や企業PRのコアができた

理念(ビジョン)体系を整理したことによって、外部(社外)に自社の姿勢をPRしやすくなりました。

⑥新卒採用就活人気企業にランクインした

ヤマチユナイテッドは北海道の就活人気企業として、これまでの最高で10位にランクインを果たしました。

もちろんランクインすることが大事というわけではなく、新卒採用、中途採用、キャリア採用に関わらず、自社のビジョンに共感してくれる優秀な人材が集まってくれるようになりました。

理念(ビジョン)体系を整備すると経営が楽しくなる

理念経営は、自社の理念(ビジョン)をメインに据えた経営手法のこと。

ここまで読んでいただき、皆さんの会社の企業理念を振り返ってみるといかがでしょうか。

「古い、しっくりこない、浸透していない、活用されていない」と感じるのなら、一度理念(ビジョン)体系を整備してみることを強くおすすめします。

理念(ビジョン)体系を見直す、もしくは新しく作るのにはそれなりの時間と手間はかかりますが、ヤマチユナイテッドは次のステップを見据えるごとに理念(ビジョン)体系を整備してきたことで課題をクリアし、業績を伸ばしてきた実績があります。

改めて理念整備の重要性を認識し、実際に理念(ビジョン)を見直したり新しく作ったりしてみると、期待以上の効果を得られて経営が楽しくなると思いますよ。

今回はグループ全体の話がメインになりましたが、法人単位、事業部単位に落とし込んでいくことも大変重要です。

ヤマチユナイテッドの連邦多角化経営は、ビジョンをベースに、より楽しくよりスムーズに会社を運営するための仕掛けをたくさん用意しています。

連邦多角化経営についてもっと詳しく知りたい方は、私たちが主宰する「連邦・多角化経営実践塾」をはじめとした各種プログラムやセミナーもご活用ください。

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