新卒採用の時期やスケジュールを確認!準備や内定のコツや心構えも
採用・育成
こんにちは、ヤマチユナイテッドの山崎です。
新卒採用市場では採用に関する指針に変動が多く、さらには新型コロナウイルスの影響によりWEB面接(オンライン面接)が普及するなど、新しい採用手法も登場しています。
優秀な学生を採用するためには、このような社会情勢の変化に対応するだけでなく、採用戦略をしっかり組んで準備し、時期を逃さないことが肝心です。
とはいえ、売り手市場の今、ほしい人材を確保するために年々採用スケジュールの早期化が進んでいます。
良い人材を獲得するためには、いつからどう動くべきか、採用計画のポイントをお話しします。
目次
- 新卒採用の時期はどう変わった?スケジュールや就活生の動きをチェック!
- 新卒採用の時期に合わせた準備のポイントは?
- 新卒採用の時期に意識したい採用活動のポイント
- 新卒採用の時期を把握して優秀な人材を獲得しよう
新卒採用の時期はどう変わった?スケジュールや就活生の動きをチェック!
まずは、就活の指針が大きく変更となった2021年卒以降の新卒採用スケジュールについて確認しましょう。
2021年卒以降の就活は、経団連の「採用選考に関する指針」が廃止された最初の年。
「3月に説明会、6月に選考解禁」という経団連の指針は廃止され、経済界と大学、国が一体となってそれ以前の就活のスケジュールを踏襲することになりました。
内閣官房発表の「2024年(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」の指針に従うと、現在の採用活動のスケジュールは以下のようになっています。
- 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降:広報活動開始
- 卒業・修了年度の6月1日以降:採用選考活動開始
- 卒業・修了年度の10月1日以降:正式な内定日
引き続き採用活動のポイントは、広報活動開始前にいかに学生と接点を取れるかということ。
コロナ禍の影響もあり、就職活動のオンライン化が近年では如実に進んでいます。
その中で、早期に選考開始や内定出しをする企業も少なくないため、インターンシップを含む学生のキャリア形成支援期間にどれくらいの学生と接点を取れているかが、近年の採用活動においては非常に重要だと言えます。
企業側の動向としては、最近の新卒採用は、学生のキャリア形成支援期間である「プレサイト期」と仕事体験を通じて自己分析・企業研究などを深めていく時期である「本サイト期」に分かれています。
大手ナビサイトでは、プレサイト期の情報掲載が4月に先行開始され、翌年の3月に採用の募集要項などを掲載する本サイトがグランドオープンになります。
この4月〜3月までの数か月間に、企業はほしい人材獲得のため、合同企業説明会に出展したり、時には学校訪問をしたりと創意工夫を重ねていきます。
採用広報活動解禁後(卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降)の合同企業説明会から動くのでは、正直遅すぎるというのが正直な所感です。
新卒採用の時期に合わせた準備のポイントは?
スムーズに採用活動を進めるには、いつから準備を始めれば良いのでしょう。
当社では、インターンシップや合同企業説明会の準備を実施1年前からスタートしています。
新卒採用のイベントに合わせた準備のタイミングやポイントなどについてご紹介します。
インターンシップ
例年の1月〜3月は、翌年の4月入社予定の採用活動をしつつ、翌々年入社の採用活動の計画立てをスタートします。
特に仕事体験を含むインターンシップの設計は、現場の協力も必要になってきますので根回しも重要です。
4月に先行掲載となるプレサイトのオープンにあわせて、プログラムや原稿の準備をこの時期にしていきます。
インターンシップの情報は大学のキャリアセンターで開示しているところもありますが、すべての大学が行なっているわけではありません。
そのため、インターンシップの集客は、ナビサイトの掲載や合同企業説明会への出展でいかに学生接点を作れるかが重要になってきます。
サイトを見ればわかりますが、インターンシップの情報サイトには何万社もの企業が掲載され、学生はこの中から気になる企業のインターンシップ参加を予約します。
この段階から自社の告知活動や魅力を発信しないと、他社に大きく引き離されてしまいます。
インターンシップを実施していない企業は、せっかく興味を持ってもらっても「会社の体制が整っていない」という印象を与えてしまうでしょう。
なかなか手が回らないという企業も、まずは1日完結の短日インターンシップを実施して、学生に会社の魅力を伝えられるよう進めてみてはいかがでしょうか。
学生は合同企業説明会で初めて出会った企業も参考にしてエントリー先を決めるので、「インターンシップだけで採用が成功する」とは言い切れません。
ですが、労力をかける割合は、やはりインターンシップ期間が7〜8割ではないでしょうか。
ちなみに、ヤマチユナイテッドではインターンシップを毎月開催しています。
詳しくは、ヤマチユナイテッド新卒採用サイトのイベント情報をご確認ください。
合同企業説明会
合説(合同企業説明会)への出展も、早めの準備が肝心です。
大手ナビの合説日程が決まるのは約半年前ですが、当社では1年前から検討を始めます。
出展ブースは大小さまざまあり、小型のブースであれば比較的安価なので新規参入しやすいはず。
「合説に出ようと思ったらもう枠がない」ということがないよう、少しでも前倒しで検討するようにしましょう。
中小企業の合説出展については「合同説明会の企業側のメリットとは?中小企業が成功するポイント」で詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
内定出し
「内定」は一連の採用活動の総決算。
内定を出す時期は、自社と競合している企業の動向を調べて設定することが重要です。
なぜなら、競合している企業より内定出しが早すぎると、他社の内定出しまで様子を見たいという理由から早期に辞退されてしまう可能性があるから。
また、内定出しが遅すぎると他社で先に内定承諾の意思表明をされる場合があり、こちらも内定辞退につながることがあります。
売り手市場の今は、学生の多くが複数の内定を持っているのが当たり前。
当社を受ける学生にも「すでにいくつかの内定を持って臨む人」もいれば、「これから複数の企業の選考を待っている」という学生もいます。
競合の動きをみながら、採用フローの計画を立てることが重要です。
採用活動の流れや成功のコツなどについては「新卒採用を成功させる7つのコツ!採用担当の仕事内容や心構えも」をご覧ください。
新卒採用の時期に意識したい採用活動のポイント
新卒採用活動で押さえておきたいポイントや心構えについてご紹介します。
早期に動き学生と接触する
繰り返しになりますが、売り手市場の今、厳しい獲得競争に勝つには「早期から学生と接触することが不可欠」です。
かつては「100社受けた」なんて就活時代もありましたが、昨今は数社しか受けていないという話も耳にします。インターンシップで興味のある業界や会社を見定めたら、合説やOBOG訪問で具体的に話を聞き、3月の広報解禁時にはどの企業を受けるかほぼ決まっている状態。
自分が「ここ!」と決めた企業に絞り、一点集中で臨む学生も少なくないのかもしれません。
学生と接触する際にはただ多くの学生と会えば良いわけではなく、自社の魅力や社風、欲しい人材といったメッセージを、しっかり学生に伝えて初めて意味があります。
採用担当だけでなく会社全体で取り組む
このコラムを読んでいる方の中には、もしかしたら総務や経理などの業務と採用担当を兼務している方がいらっしゃるかもしれません。
新卒採用は全方向で取り組まないといけないので、一年中やることが盛りだくさん。
企業様の新卒採用・育成の支援を担当している私が思うのは、兼務では時間的に間に合わないということ。
手が回らないと悩んでいる採用担当は、上の人も下の人も巻き込んで、会社全体で新卒採用に取り組むことが必要です!
詳しくは「新卒採用担当の悩みと解決策とは?社内を巻き込む方法を解説」で、ご紹介しています。
経営者が率先して動く
新卒採用で最も大事なのは、経営者が率先して動くことだと思います。
社長が新卒採用や教育を大事にしていないと、現場社員も「面倒くさい」となってしまうもの。
経営者が当たり前のように一生懸命取り組んでいると、社員もおのずと協力しようという姿勢になるものです。
会社として、みんなで一緒に取り組もうという雰囲気を作ってほしいですね。
入社後は長い目で見る
会社全体で新卒採用に懸命に取り組んでも、採用活動が成功したかどうかは、その子たちが入社する2年後、3年後でないとわかりません。
入社後に活躍してくれるかどうかも、配属先の教育で成長を待つしかない。
成果が出るまでに、とても時間がかかるものなんですよね。
就活時代・新卒時代は誰もが通ってきた道です。
当時自分を採用したり育ててもらった先輩方に感謝しながら、「今度は自分たちががんばる番」だという気持ちで取り組んでもらえたら良いなと思います。
新卒採用の時期を把握して優秀な人材を獲得しよう
2021年卒以降、就活の指針が大きく変更となり、新卒採用の時期にも変化がありました。
内閣官房発表の「2024年(令和6)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」の指針に従うと、現在の採用活動のスケジュールは以下のようになっています。
- 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降:広報活動開始
- 卒業・修了年度の6月1日以降:採用選考活動開始
- 卒業・修了年度の10月1日以降:正式な内定日
新卒採用の時期に合わせた準備のポイントとしては、インターンシップや合同説明会の準備は早めに進めることをおすすめいたします。
また、内定出しの時期は競合他社のタイミングも考慮して検討しましょう。
新卒採用活動では、早期から学生と接触して自社の魅力を発信し、採用担当だけでなく会社全体で取り組むことがポイントです。
さらに、経営者が率先して動くことで他の社員の協力も得やすくなります。
新卒社員の入社後は長い目で成長を見守り、教育に取り組んでいきましょう。
ヤマチユナイテッドでは、新人育成や採用活動のノウハウなどに役立つワークショップやセミナーなどのイベントを随時開催しています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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Authorこの記事の著者
株式会社ヤマチマネジメント|経営支援事業部 |営業推進チームリーダー・人財開発コンサルタント
山﨑 舞
人材総合サービス会社の営業部勤務を経て2018年(株)ヤマチマネジメントへ入社。前職では採用広告サービスの販売営業部で戦略スタッフとして企画・販促・アシスタント業務を担当。その際、元々取引先だったヤマチユナイテッドの社風やミッションに惚れ込み、転職を決意。現在は経営支援事業部で企画・運営を担当しつつ、営業推進チームリーダー兼人財開発コンサルタントとして活動。企業の新卒採用・育成を支援している。