新卒の採用活動を若手社員に活躍してもらうのが一番良い理由
採用・育成

こんにちは、石崎です。
3月から採用情報が一斉に公開になり、学生の就職活動が始まります。
近年は、少子化にともなう若年層の減少もあり、人材確保を最重要の経営課題ととらえる企業が増えているようです。
あなたの会社では、新卒採用に力を入れているでしょうか?
「募集しても人が集まらない」
「コストと時間をかけたのに、内定を辞退される」など、悩みの声を聞くこともあります。
そこで参考にしていただきたいのが、当グループの採用プロジェクト。
当グループでは新卒採用は若手社員に活躍してもらうのが一番と考えています。
今回は、若手社員をリクルーターにする理由やメリットなど、私たちヤマチユナイテッドが行っている、リクルーター制度についてご紹介しましょう。
目次
- 新卒採用では若手社員をリクルーターに抜擢
- 新卒採用における若手社員リクルーターのミッション
- 新卒採用で若手社員を前面に出す理由
- 新卒採用活動で若手社員がリクルーターになることのメリット
- 新卒採用活動の重要性は社内全体で共有
- 若手社員を巻き込んだ新卒採用のススメ
1.新卒採用では若手社員をリクルーターに抜擢
当グループでは、新卒の採用活動を最重要経営課題として位置づけています。
冒頭でもお話したように、採用プロジェクトはまず、入社1年~3年目くらいの若手社員の中から、リクルーターを指名するところから始まります。
リクルーターは、採用活動の現場で学生さんたちと直接コミュニケーションをとる役割を担います。
具体的には、インターンシップの講師役や運営スタッフ、合同企業説明会での自社PRプレゼン、単独説明会の運営、学生さん対応のほか、一次選考の試験官、採用選考途中での学生さんのフォロー、内定後の内定者フォローなどを担当します。
2.新卒採用における若手社員リクルーターのミッション
例えば、2019年度の新卒採用が20人の入社を計画しているのに対し、選ばれた若手社員のリクルーターは様々な事業部から集まった50名ほど。
キックオフのミーティングでは、採用環境やスケジュール、採用方針などをしっかり共有し、プロジェクトリーダーを決めて、作業を分担します。
彼らのミッションは「自分より優秀だな、自分より良いかも、一緒に働きたいな」と思う学生さんを最低1人は見つけること。
先輩としての自覚が高まるのはもちろん、実際に自分が採用に関わった学生さんが入社すれば、面倒見のいい先輩として活躍してくれるはずです。
具体的な若手社員の新卒採用活動については「優秀な人材と出会うには?今すぐ実践したい、新卒採用を成功させる6つのコツ」でもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
3.新卒採用で若手社員を前面に出す理由
リクルーターの存在は学生のファーストインプレッションを左右するばかりか、志望度の引き上げ、自社への惹きつけにも影響します。
選考時の試験官までしてもらいますから、その役割の重要度は非常に高いものです。
学生さんにとっても、大ベテランの人事部長よりも、年齢の近い若い社員のほうが話しかけやすかったり、聞きたいことが聞きやすかったりするはずです。
先輩に入社後の自分をリアルに重ねてみることもできるでしょう。
自分と1〜2年くらいしか年齢の変わらない先輩社員が、堂々と会社の説明をしている、バリバリと仕事をしている。その姿がカッコよく、イキイキと楽しそうに見えるなら、どうでしょう?
「自分もそうなりたい」「この会社なら自分も活躍できそうだ」と感じてもらえるのではないでしょうか?
「こんな先輩たちと一緒に働きたい」と思ってくれる学生さんも出てくるかもしれません。
4.新卒採用活動で若手社員がリクルーターになることのメリット
若手社員がリクルーターになることは、先述した学生さん側のメリットだけではありません。
リクルーター本人にとっても実はいいことばかりです。
自分の仕事や会社のことをきっちり把握しておかないと、人前でしっかり話せないし、学生さんからの質問にも上手く答えられません。
ですから、自分の仕事を振り返ると同時に、会社の全体像を学ぼうとします。
「後輩ができるから、もっとしっかりしないといけない」と、意識も高まります。
会社説明会ではトップ自ら学生に向けてビジョンを語るので、会場で手伝いをしている若手社員が社長の考えを再認識する機会にもなります。
少しずつ仕事に慣れてきた若手社員に、社長のビジョンや価値観をすり込むという意味でも、採用活動に若手社員を巻き込むことは効果があるでしょう。
5.新卒採用活動の重要性は社内全体で共有
こうした理由もあって、当社では採用活動の現場には、ベテラン社員はほぼ登場しません。
おじさん、おばさんが前面に出てるのは、なるべく控えるのがコツかもしれません。
もちろん、若手のリクルーターにはみんなそれぞれの通常業務がありますが、新卒の採用活動を優先という社内認識のもと、所属部署や上司の理解のうえ、業務をコントロールしてもらい、採用活動に参加してもらっています。
6.若手社員を巻き込んだ新卒採用のススメ
3月1日に解禁となる就職活動。
企業側にとっては、採用スケジュールもタイトで、他社との競合も激しくなることが予想されます。
ですが、新卒採用にはそうした労力を補って余りあるメリットがあります。
あなたも、この際「新卒採用は会社が大きくなってから」という発想は捨て、若手社員を巻き込んだ新卒採用を検討してみてください。
当社では、社員育成や多角化事業に関するセミナーやワークショップを実施しています。
興味がある方はぜひご参加ください。
【お申込み受付中/採用系セミナー】
SHARE! この記事を共有する
Authorこの記事の著者

株式会社ヤマチマネジメント|取締役 |グループ執行役員
石崎 貴秀
1996年入社。営業課から国際課を経て、総務部チームリーダーへ。その後グループ経営推進会議事務局にて経験を積み、2009年(株)ヤマチマネジメントを設立、移籍。グループ管理本部の統括マネージャーとして采配を振るう。2017年(株)ヤマチマネジメント取締役就任。
br>
「連邦・多角化経営実践塾」の開塾にも携わり、2014年以降、第1期~現在までシステム経営のメイン講師として活躍。
入塾した企業約70社にシステム経営を指導してきた。現在はシステム経営のコンサルティングも担当。