会社の意思決定プロセスはボトムアップだけトップダウンだけではうまくいかない?

組織・給与制度

川田 新平
川田 新平

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こんにちは、ヤマチユナイテッドの川田です。

 

組織における意思決定の方式として、トップダウンとボトムアップがよく言われます。

 

一般的には、社員の主体性の発揮やモチベーションの維持といった観点から、ボトムアップが重視されることもあるようですが、必ずしもそうとは限らないと感じます。

 

とはいえ、上層からの一方的な価値観の押し付けや指示命令ではうまく回っていきません。

 

今回は、会社の意思決定をテーマに、ヤマチユナイテッドの実践事例をお話しします。

 

 

目次

  1. 会社の意思決定の代表的な方法は「トップダウン」と「ボトムアップ」

  2. 会社の意思決定プロセスは、ボトムアップだけでもトップダウンだけでもうまくいかない

  3. ヤマチの意思決定プロセスは?社員の参加意識を高めながら組織のトップが決断

  4. 会社の意思決定はミッションが支える!業績を伸ばすヤマチの事業部のケースをご紹介

  5. 会社の意思決定プロセスはボトムアップだけではうまくいかない。社員の意見を生かしながらトップが決断することが重要

会社の意思決定の代表的な方法は「トップダウン」と「ボトムアップ」

ヤマチユナイテッドの実践ケースをお話しする前に、トップダウンとボトムアップについて簡単にご説明します。

 

企業経営の意思決定の代表的な方法として、「トップダウン経営」と「ボトムアップ経営」があります。

 

「トップダウン経営」とは、日本語では「上意下達」と言い、経営者や経営幹部など、組織の上層部の意思決定した内容に基づいて下層部の従業員が行動する経営のことです。

 

一方「ボトムアップ経営」とは、日本語では「下意上達」と言い、下層部の現場従業員などから上がってきた提案を基に意思決定していく経営スタイルを指します。

 

トップダウン経営・ボトムアップ経営のメリット・デメリット

「トップダウン経営」と「ボトムアップ経営」には、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

トップダウン経営のメリット・デメリット

トップダウン経営には、経営者の意思や決めた方針を組織全体にストレートかつスピーディーに伝えられるという特徴があります。

 

<メリット>

  • 経営者の意思や方針を、従業員に明確に伝えられる

  • 意思決定から実行までのスピードが速い

  • 組織全体で方向性を統一しやすい

 

<デメリット>

  • 上層部からの一方的な指示になると、従業員のモチベーションが低下しやすい

  • 現場の意見や実情が、経営判断に反映されにくい

  • 指示への理解や納得が得られない場合、反発や不満につながる可能性がある

 

ボトムアップ経営のメリット・デメリット

ボトムアップ経営は、現場で働く従業員しかわからないような意見や提案を集め、それを経営に反映していくことが特徴です。

 

<メリット>

  • 現場の従業員だからこそ気づける課題や問題点をすくい上げやすい

  • 現場の実情に即した改善策を検討しやすい

  • 従業員が意見を出すことで、主体性やモチベーションの向上につながる

 

<デメリット>

  • 意見や提案をすくい上げる仕組みがないと、経営に反映されにくい

  • 多くの意見を集めることで、意思決定に時間がかかる場合がある

  • 現場からの提案を実際にどう改善していくか、方向性を明確にする必要がある

 

 

このように、どちらにもメリット・デメリットが存在するため、一概に「トップダウンが良い」「ボトムアップが良い」と決められるものではありません。

企業の状況や目的に応じて、それぞれの特徴を生かしながら組み合わせることが重要です。

 

詳しくは、下記コラムもあわせてご覧ください。

トップダウン経営とボトムアップ経営(社員参加型経営)の違いとは?

 

会社の意思決定プロセスの基本的な流れ

会社で何かを決めるときは、まず解決したい課題や達成したい目標を把握し、そのために必要な情報を集めることが一般的です。

問題解決や目標達成のための複数の選択肢からどの案を実行するのかを検討し、意思決定を行います。

意思決定の後は、計画を立ててから実行に移すことが大切です。

その後、実行した結果を振り返り、意思決定が適切だったかを見直します。

 

トップダウンとボトムアップの違いは、こうした意思決定の過程で「誰の意見を、どのように取り入れるか」という点にもあります。

 

 

では、ヤマチユナイテッドでは、社員の声をどのように取り入れながら、最終的な意思決定を行なっているのでしょうか。

 

実際の取り組みを次の章でご紹介します。

 

 

会社の意思決定プロセスは、ボトムアップだけでもトップダウンだけでもうまくいかない

例えば、会社や組織で物事を決めようとするとき、意見やアイデアを持ち寄って合議する方法があります。

 

しかし、意見を出し合うだけでは「あれもこれもしなくては」となりがちで、結局は物事が決まらないように思えます。

 

さらに言えば、ボトムアップだけで進めると、新たな取り組みや大きな投資を伴うプロジェクトでは、世の中にインパクトを与えるような意思決定が難しくなる場合があります。

話し合っているうちに、アイデアなり企画なりの角が取れていくのはよくあるパターンです。

 

一方、トップダウンではどうでしょうか。

意思決定の判断材料となる情報は、現場の社員のほうが多く持っているはずです。

 

それを欠いたまま決定すると、実情に合わない計画や戦略になってしまうことが往々にしてあります。

 

このように、ボトムアップ任せでは強さが足りず、かといって経営層だけで決めた計画や戦略が良いものとは限りません。

 

どちらか一方だけでは、意思決定がうまくいかない場合もあるでしょう。

 

主な要因は次の3つです。

  • 意見を出し合うだけでは、方向性が定まらない

  • 多くの意見を取り入れる過程で、無難な結論にまとまってしまう場合がある

  • 現場の情報を十分に生かせないと、実情に合わない判断になりやすい

 

ボトムアップには現場の声を反映できる強みがあり、トップダウンには組織として方向性を示し、決断する強みがあります。

だからこそ、どちらか一方に任せるのではなく、両方を組み合わせることが重要だと考えています。

 

トップダウン経営が必ずしも古い手法とはいえない理由や、現代の組織においてどのように活用すべきかについては、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

トップダウンは本当に古いのか?業績が横ばいの会社に必要な次の一手

 

 

ヤマチの意思決定プロセスは?社員の参加意識を高めながら組織のトップが決断

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それでは、組織で何かを決断し、それを社員がノリ良く取り組み、みんなで成果を出すためにはどうすれば良いのでしょうか。

 

ヤマチユナイテッドの場合、意思決定を行うのは組織のトップ。

ただし、トップだけが決めて社員が実行するのではなく、まんべんなく社員の話を聞いて決めます。

 

トップが意思決定を行うことと、トップの独断で物事を決めることは同じではありません。

社員の意見を聞きながら経営判断を行うことが重要です。

 

とことん話を聞いた上で経営視点から取捨選択をし、良いと思う意見や視点は取り入れる。

 

そうすることで、角を尖らせたまま、かつ社員の「自分たちも意見を出して意思決定に加わった」という参加意識を高めつつ決めることができると実感しています。

 

どうすればバランス感をもって、組織全体にとってより良い意思決定ができるかは、私の課題でもありました。

 

私が模索していく中で達した結論は、社員からあがるさまざまな意見について、真剣に悩むという過程を踏むことで、決定事項への社員の理解も得やすくなるということです。

 

ヤマチユナイテッドで「ワークショップ」をベースにした会議「ワーク型会議」を取り入れたのもそのためでした。

※ワーク型会議については「会議で意見が出ない原因。意見を引き出す「ワーク型経営会議」とは?」で詳しくご説明しています。

 

 

何にせよ社員の話を聞くことが必要で、逆に言うと「聞かずして経営判断はできない」と常々感じています。

 

十分に話を聞いた上で、どう決めるかが肝要だろうと思います。

 

最終判断をトップが担う場合でも、そこに至るまでの意思決定プロセスを一方通行にしないことが重要です。

 

社員が意思決定に関われない状態については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

現代型ワンマン経営とは?社員がついていけないワンマン社長の末路と対策

 

 

会社の意思決定はミッションが支える!業績を伸ばすヤマチの事業部のケースをご紹介

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ヤマチユナイテッドで業績を伸ばし続けている事業部をみると、マネージャーがとにかくスタッフの話をよく聞いています。

 

一方的に指示を出すのではなく、スタッフ個々の役割を明確にし、日々コミュニケーションを密に取りながら、状況や課題や目標を共有し合う。

 

一人ひとりの意見なり考えなりを聞くことで共感をつくり、全員一丸となって目標達成に向かう情熱チームにまとめあげているのです。

 

自分一人で考えてもうまくはいかないので意見を求め、チームで話し合い、マネージャーが方針を決めてみんなで実践していく。

スタッフを輝かせ、業績をつくる彼らの姿に驚かされています。

 

以前「会社におけるミッションの意味とは?ミッションは浸透させることが重要」のコラムで企業ミッションの重要性についてご説明しました。

 

ミッションが腹落ちしていれば、それがコトの大小に関わらず意思決定の指針となり、ぶれずに走っていけるものだと感じています。

 

以前は、私自身の判断でしかありませんでした。

 

ですが、ミッションマネジメントに移行したことによって、同じ観点で物事を語れたり、自分で判断できたり、使命感をもって事業を推し進めながら、みんなを、そして会社を良くしていこうとする組織の長が育っていく。

組織の長が育つことで、また次のマネジメント人材が育っていきやすくなると考えています。

 

 

会社の意思決定プロセスはボトムアップだけではうまくいかない。社員の意見を生かしながらトップが決断することが重要

経営は意思決定の連続です。

 

トップダウンには、組織として方向性を示し、スピーディーに決断できる強みがある一方、現場の声が反映されにくいという側面があります。

ボトムアップは、現場の意見や課題を経営に生かせるメリットがありますが、多くの意見をまとめるうちに方向性が曖昧になったり、無難な結論にまとまったりすることもあります。

 

だからこそ、重要なのはどちらか一方に偏るのではなく、組織運営や事業活動に大きな影響を及ぼすような場面では特に、広く社員の意見や視点を集めた上で、組織のトップによる決断が必要です。

 

ヤマチユナイテッドでは、社員の話を十分に聞き、経営の視点から取捨選択した上で意思決定を行なっています。

 

企業ミッションが考え方や判断の基準として生きているおかげで、マネジメント層がそれぞれの立場に応じた判断ができる人材に育ち、結束の強い事業部・チームができています。

 

トップによる決断が重要なことはもとより、日々の事業活動の中で積み重ねられる一つひとつの決定と実行が、組織・会社のその先の成長に大きく関わってくるものだと実感しています。

 

 

ヤマチユナイテッドでは会社経営のノウハウやミッションの導入方法などの経営セミナー・イベントを随時開催していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。


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