ヘッドクォーター会議とは?会社の未来を考える会議、できていますか?

採用・育成

川田 新平
川田 新平

steps-388914_1920.jpg

こんにちは、ヤマチユナイテッドの川田です。

企業のマネージャーや部門長といった上層部が、自分のチーム・自分の事業部の成果を挙げるために活動することはもちろん大事なことです。

ですが、往々にして目先の数字や案件ばかりに意識が向いてしまいがちです。

では、来年、その先、自社をどのようにして成長させるのか。

成長していくためには施策が必要ですが、そこを誰が考えるのか。

それこそ、マネジメント層が真に検討すべき優先度の高い課題ではないでしょうか。

会社の未来を考えるために、今の時間を使うことは、とても重要だと感じます。

今回は会社の未来を考えるための、当社での新たな取り組みである「ヘッドクォーター会議」についてお話しします。

目次

  1. ヘッドクォーターとは?ヘッドクォーター会議を導入した理由
  2. 会社の未来を考える「ヘッドクォーター会議」の内容とは?
  3. ヘッドクォーター会議で会社の未来を考える機会を設けてみませんか?

ヘッドクォーターとは?ヘッドクォーター会議を導入した理由

そもそも「ヘッドクォーター」とは、ビジネスでは本社や本部、司令部のことを指します。

ヤマチユナイテッドの場合の「ヘッドクォーター」は、グループ統括本部のこと。

各事業部にとどまらず、グループ全体を見渡すマネジメント層で行う会議を「ヘッドクォーター会議」としています。

ヘッドクォーター会議を導入した背景や目的

現場レベルから経営レベルまで、目的によってさまざまな会議の場があると思います。

大きく"現場"でくくると、主な議題は業務・業績に関することで、課題の解決やその月の目標・その期の計画達成に向けた対策などについて話し合う目的の会議が多いでしょう。

一方、経営層で行う会議はどうでしょう。

本来、会社を成長させていくためには、未来を意識して考えることが必要です。

しかし、実際には現場レベルの会議と同じく、部署・階層ごとの会議で検討すべきことや、結果(業績)といったところに偏りがちではないでしょうか。

どのレベルの会議でも同じようなところにスポットライトを当てているとしたら、「これから」の部分が抜け落ちています。

多くの一般社員にとって、今の優先順位が今月・今期のことであるのは当然です。
では、誰が会社の未来にスポットライトを当てるのか。

当社においてもこの点が不明確だったため、組織内での人の位置づけ・役割を明確にする必要がありました。

そこで、グループ全体を見渡すヘッドクォーター(グループ統括本部)機能を新たに置き、会議の一つとして「ユナイテッドヘッドクォーター会議」を設けることにしました。

case-banner.jpg

会社の未来を考える「ヘッドクォーター会議」の内容とは?

action-3666369_1920.jpg

ヤマチユナイテッドで取り入れている、会社の未来を考える「ヘッドクォーター会議」とはどのようなものか、ご紹介しましょう。

ヘッドクォーター会議のメンバー

ヘッドクォーター会議のメンバーは、ヘッドクォーターに任命した各事業部の上位職で構成されています。

ヘッドクォーター会議とはいわゆるグループ経営会議なわけですが、マネジメント層が業績に偏りがちだったことが、会社の未来を考える会議につながらない原因となっていました。

そこで、参加者の身分を変え、会議名を変え、会社の未来に焦点を当てて考える場としたのが、このヘッドクォーター会議です。

ヘッドクォーター会議の主な議題

この会議のメインは、新しい期がスタートした時点から来期の事業計画について話し合うことです。

来期の数字はどれくらいで組むのか。

そこに向かうために何をすれば良いのか。

長期的に成長していくためにはこの"ネタ"が、かなり重要なのではないかと思います。

メンバーは1カ月間の自分の行動の中で、ネタを考えたり見つけたりして、それを次の会議の場に持ち寄りワーク形式で討議します。

思いつきではなく、「こうすればこうなる」「こうだからこの手を打とう」と、根拠のあるものを1年間かけて話し合い、つくっていこうと取り組んでいます。

ワーク形式の会議については「会議で意見が出ない原因。意見を引き出す「ワーク型経営会議」とは?」で詳しくご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

ヘッドクォーター会議のメリット

ヘッドクォーター会議を取り入れたとはいえ、「これは!」というネタがそうそう出てくるわけでもなく、うまくいくかはまだ未知数です。

ですが、各事業部の上層部が集まり、未来について討議する場を設けることは、多角化企業にとって大きな意味のあることではないかと思います。

会議メンバーである上位職にとっては、目先のことだけではなく、目線を上げアンテナを変えて会社の未来を思考する訓練の機会になっています。

また、事業分野の異なる者同士で話し合うことは、自部門を客観視できたり、視野を広げたりといったメリットがありそうです。

型を決めたり仕組みを設けたりして、組織的かつ計画的に行うことで、生産性のある話し合いに時間とエネルギーを使うことができるはずです。

来年、その先に大きくなっていくために何をすれば良いか。

上層部は戦略を描き、自分が今まで担ってきた戦術・戦闘は部下が担う。

そうすることで部下や若手の活躍領域が広がり、社員の成長にもつながるのではないかと期待しています。

当社の人材開発の取り組みについてはこちらもぜひご覧ください。

人材開発の役割とは?HRD部門がつくる未来の組織と手法について

ヘッドクォーター会議で会社の未来を考える機会を設けてみませんか?

urban-438393_1920.jpg

ヘッドクォーターとは本社や本部、司令部のことで、ヤマチユナイテッドではグループ統括本部をヘッドクォーターとしています。

各事業部にとどまらずグループ全体を見渡すマネジメント層で行う「ヘッドクォーター会議」で、会社の未来について考える機会を作っています。

以前は当社でも、現場レベルだけでなく経営レベルでも、主な議題は業績に偏っていました。
しかし、会社の成長のためには経営陣が未来について考える必要があります。

当社ではその役割を担う各事業部の上層部からメンバーを集め、アジェンダをつくり会社の未来についてポイントを絞って話し合う「ヘッドクォーター会議」を設けています。

目線やアンテナを変えてモノゴトを考えることは、そう容易ではありません。

けれどもそこをやっていくことで幹部が成長し、事業が活性することによって新たなポジションで活躍できる社員を増やすことができ、ひいては会社の長期的成長に結びつくのではないでしょうか。

ヤマチユナイテッドでは、会社の成長に関するノウハウや効果的な会議の導入方法など、ワークショップやセミナーなどのイベントを随時開催しています。

ぜひ経営の参考に、チェックしてみてください。

book_bnr_kawata.jpg

event-banner.jpg

SHARE! この記事を共有する