内定者研修の目的とは?同期の結束が高まる内定者研修のポイント
採用・育成
こんにちは、ヤマチユナイテッドの山崎です。
新卒採用を行なっている会社では、内々定を早めに出す企業も少なくありません。
正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降となっていますが、皆さんの会社ではそれまでのフォローはどうされていますか?
入社までの半年間にどのような研修をすれば、新入社員は良いスタートダッシュを切れるでしょうか?
4月からそれぞれ違う会社に配属されるグループの新入社員が、入社前に仲良くなる方法はあるのでしょうか?
今回は、内定者研修の目的や大切にしているポイントを解説。
当社で行なっている内定者研修の事例とともにご紹介いたします。
目次
内定者研修の目的や目標(ゴール)とは?
一般的な会社の内定者研修の目的や目標(ゴール)は、下記の内容になるかと思います。
- 社会人としての自覚やスキルを獲得してもらう
- 内定辞退を防ぐための内定者フォロー
- 内定者同士や先輩社員との人間関係の構築
ですが、当社の内定者研修は、同期同士が「良い仲間であり良いライバルになること」が目標です。
そのために、内定者研修ではこのようなことを目的としています。
- 同期入社のメンバーのコミュニケーションの活性化
- グループワークによるチームワークの養成
- 目標設定によるモチベーションの向上
当社の場合、同じグループ内とはいえ配属先の会社や事業が違うと、仕事上の接点はあまりありません。
同期がぐっと親しくなれるのは、内定者研修から新人研修、フレッシャーズキャンプまでの1年半だけです。
深く交流しないまま別々の職場で働き始めたら、同期の関係はそれきりかもしれません。
ですが、内定の段階で仲良くなれば、仲間がどんな仕事をしているのか興味を持てるし、助け合うこともできるはずです。
もちろん仲が良いだけではダメなので、切磋琢磨して高め合うライバル意識も欠かせません。
ときには厳しい意見を言い合いながら、自らフィードバックして、短期間で成長してもらいたい。
そのために、採用チームでは、研修プログラムの反省点を共有し、毎年ブラッシュアップを続けています。
ちなみに、当社では内定辞退を防ぐために選考中の早い段階から学生のフォローを行なっています。
詳しくは「内定者フォローの事例を紹介!早期から着手して辞退を防ぐ!」をご覧ください。
当社の内定者研修の事例をご紹介
当社では内々定を出したあと、2カ月に1度のペースで「内定者研修」を行なっています。
2カ月に1回の開催といっても、その間に課題を出すので、ただ参加すれば良いというお気楽な研修ではありません。
次の研修までにメンバー同士で連絡を取り合い、チームで取り組まなければならないグループワークをあえて組み込んでいます。
内定者研修のプログラムは、毎年、採用チームが中心になって企画しています。
当社内定者研修の事例をいくつかご紹介します。
登山で結束力アップ
内定者研修はその年によってプログラムを変更・改善することがあり、過去のプログラムではみんなでニセコ登山に出かけた年もありました。
内定者はチームに分かれてグループワークを行うので、チームのメンバーとは仲良くなっても、ほかのチームの人との交流は意外に少ないのが盲点。
なので、最初にみんな一緒に辛い経験を乗り越えることで、仲間意識を高めてもらいたいと、山登りが企画されました。
内定者とリクルーターで一緒にニセコのアンヌプリに登り、夜は幹部社員も加わってコテージでバーベキューをして1泊。
同期の結束力が強まったと、とても好評でした。
スピーチコンテストで企画力・プレゼン力・スピーチ力を養う
他の人がやらないチャレンジをして、その体験をプレゼンするスピーチコンテストを開催したこともあります。
これは企画力、プレゼン力、スピーチ力を養うのが目的でした。
大学のある街から遠方の実家まで歩いて帰るというチャレンジをした学生は、途中で断念したというプレゼンだったり(笑)、街角でフリーハグ100人に挑戦したり、ユニークな発表がありました。
ほかにも若手社員が「自分の新人時代」などをテーマに、内定者に自分の経験を伝える講演会なども毎年行なっています。
内定者研修で大切にしているポイント
当社が内定者研修で大切にしているポイントについてご紹介します。
チームメンバーは配属先が違う同期で振り分ける
当社では、グループ全体で毎年10~20人前後に内定を出していますが、研修ではまず内定者を4つのグループに分け、それぞれにリーダーを決めることからスタートします。
リーダーを指名するのは、採用チームで担当します。
「リーダーシップのありそうな子」「緩衝材になってくれそうな子」のように、キャラクターをみて振り分けます。
配属先の会社や部署が違う人をあえて同じチームにするのがポイントです。
内定者が主体で動き自分たちで解決するプログラムを用意する
内定者研修は、企業の社員が内定者に対して研修を行うため企業側主体の研修になることが一般的です。
しかし、同期の結束を高め、内定者のモチベーションを高めるためには、内定者が主体で動く研修が効果的です。
また、自分たちのことは自分たちで解決させることもポイント。
例えば、チーム内でなにか揉めごとが起きているのに気付いたとしても、相談されるまでは、リクルーターは一切口を出さないのがお約束です。
学校なら先生が干渉してくれて解決できたかもしれませんが、社会人はそうはいきません。
自主的に解決を探る姿勢を身に付けてもらいます。
若手社員との接点を増やす
内定者と年齢の近い先輩社員たちとの接点を増やすことも大切にしています。
当社では入社1〜4年目の若手社員は、リクルーターとして活動してもらいます。
その中から業務量や適性を考慮した上で、その都度、適任者を手配します。
内定者研修の場合には、優しい人、エラそうにしない人を選ぶようにしています。
新卒入社の新人が現場に配属され、おどおど、きょろきょろする時期に、近くに顔を知ってる先輩がいたら心強いですよね。
社員のほうでも、新人を気に掛けて話しかけるだろうから、きっと相当助かるはずです。
ましてや年齢の近い先輩、ちょっと上の先輩と、知った顔が何人かいれば、問題ごとに相談する相手も選べるはず。
内定者研修の大きなメリットは、そうした社内の交流促進にあります。
内定者研修の目的を明確にし、同期の結束が高まる研修内容を考えよう
一般的な内定者研修は、社会人としての自覚やスキルを獲得することや、社内での人間関係の構築、内定辞退を防ぐための内定者フォローを行うことを目的とする会社も多いです。
しかし当社では、同期入社のメンバー同士が「良い仲間であり良いライバルになること」が目標。
そのため内定者研修では、内定者同士のコミュニケーションの活性化、チームワークの養成、モチベーションの向上などを目的として行なっています。
具体的に当社の内定者研修では過去、登山やスピーチコンテストなどといった研修プログラムを用意したこともありました。
当社が内定者研修で大切にしているポイントは主に3つあります。
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チームメンバーは配属先が違う同期で振り分ける
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内定者が主体で動き自分たちで解決するプログラムを用意する
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若手社員との接点を増やす
同期の結束を高めるとともに、内定者のモチベーションを高めるためには、内定者が主体で動く研修が効果的だといえます。
ご参考にしてみてください。
ヤマチユナイテッドでは、新人育成や採用活動のノウハウなどに役立つワークショップやセミナーなどのイベントを随時開催しています。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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Authorこの記事の著者
株式会社ヤマチマネジメント|経営支援事業部 |営業推進チームリーダー・人財開発コンサルタント
山﨑 舞
人材総合サービス会社の営業部勤務を経て2018年(株)ヤマチマネジメントへ入社。前職では採用広告サービスの販売営業部で戦略スタッフとして企画・販促・アシスタント業務を担当。その際、元々取引先だったヤマチユナイテッドの社風やミッションに惚れ込み、転職を決意。現在は経営支援事業部で企画・運営を担当しつつ、営業推進チームリーダー兼人財開発コンサルタントとして活動。企業の新卒採用・育成を支援している。