経営の楽しみ方。ビジネスも人生も楽しめばうまくいく!
多角化・新規事業

こんにちは、山地です。
突然ですが、あなたは経営を楽しんでいますか?
楽しむ余裕なんてない、という方もいらっしゃるかもしれません。
義務感や責任感で、仕方なく経営しているように感じている方もいるでしょう。
もしかしたら、そのピリピリした雰囲気が社内に蔓延していませんか。
私の持論は「ビジネスも人生も楽しめばうまくいく!」
楽しそうにしている経営者のもとには、人もお金も集まってくるもの。
あなたに、経営を楽しむコツをお伝えしましょう。
目次
- 経営を楽しんでいない経営者が実は多いワケ
- 経営を楽しむと業績は良くなっていく
- ビジネスも人生と同じ、楽しむのが吉
- 経営が楽しくなる、「多角化経営」4つのメリット
(1)経営規模拡大の近道になる
(2)リスクの分散ができる
(3)社員の成長を促せる
(4)自由な時間が増える - 経営の楽しみ方は職場から。今すぐ職場を楽しくする方法
- 経営も人生も「楽しい」を毎日のキーワードに
1.経営を楽しんでいない経営者が実は多いワケ
私はこれまで、さまざまな業界の経営者とお会いしてきました。
かつてはコンサルティング会社で働いていたこともあり、経営者の方々を客観的に観察する機会も多くありました。
そうした経営者の方々との交流でよく感じるのは、「経営を楽しんでいない」ということです。
財務的に苦しい会社だと、当然、楽しむ余裕がないのは理解できますが、そうではない会社の経営者でも、とても苦しそうに見えて、ピリピリとした雰囲気をかもし出している。
義務や責任感で仕方がなく経営をしているように感じてしまうのです。
私自身も、経営者になってからしばらくは仕事に追われていて、「楽しく働いていた」とはいえない日々がありました。
住宅資材の卸商社を営む父親から会社を引き継いだとき、「うちの業界はこれからダメになっていくばかりだぞ」と脅かされ、会社をなんとか経営するだけで精一杯でした。
2.経営を楽しむと、業績は良くなっていく
このままではまずい。新しいことを始めなければ・・・。
そんな思いから新規事業に挑戦することにしたのですが、私は「どうせなら自分が楽しめる仕事をしよう」と考えて貿易の仕事を始めたのです。
海外旅行が好きだったので、頻繁に海外に出張できる貿易の仕事は魅力的でした。
実際に始めてみると、みるみる仕事が楽しくなり、それに比例するかのように売り上げも拡大していきました。
あのまま父親から引き継いだ事業を守ることに必死になっていたら、きっと会社は弱体化していくばかりだったでしょう。
私の経験から言えることは、「経営を楽しむと業績は良くなっていく」ということです。
3.ビジネスも人生と同じ、楽しむのが吉
確かに経営は簡単ではありません。
ストイックに「経営道」を究めるのを悪いことだとは思いませんが、経営者が暗い表情でピリピリとした雰囲気をかもしだしていれば、まわりの幹部や社員も、自然とそのような雰囲気に染まっていくものです。
笑顔がなく、つらそうに仕事をする社員ばかりになってしまう。
それが社風になると、不思議なもので、採用活動をしても似たような雰囲気をもった人材しか集まりません。
会社の業績が上がらないのは当たり前ですよね。
買い物をするなら、機嫌が悪そうな店員よりも、楽しそうにしている店員から買いたいと誰もが思うように、楽しそうにしている経営者のもとには、人もお金も集まってくるものです。
これまでお会いしてきた経営者の方々を見ていても、いつも楽しそうに見える人の会社はたいてい儲かっています。
そうです、「ビジネスも人生も楽しめばうまくいく!」のです。
4.経営が楽しくなる、「多角化経営」4つのメリット
では、どうすれば経営を楽しめるのか。
その手段のひとつが「多角化経営」です。
ひとつの事業に絞るのでなく、3つ、6つ、9つと事業会社を増やしていく。
独立した法人でなくても事業部でもかまいません。
私の場合、住宅資材の卸商社を引き継いでから、貿易商社、輸入住宅建築へと事業を拡げ、建築資材メーカー、住宅フランチャイズ本部、インテリアショップ、マンションリフォーム、家具製造、土地開発、広告媒体事業、住宅ローンの販売、イベントの企画制作など、合計50以上の事業を展開しています。
目標は100個の事業を成功させることです。
「多角化経営」を実践すると、ひとつの事業に集中しているときよりもさまざまな面で経営が楽しくなります。
今回は多角化経営のメリットを4つに絞って紹介しましょう。
(1)経営規模拡大の近道になる
当たり前ですが、ビジネスの規模が大きくなって、会社が成長していけば、経営は楽しくなってきます。
しかし、ひとつの事業に集中していたら、いきなり市場が広がる時代でもないので、どんなに頑張っても5%伸ばすのがやっと。
事業を増やせば、30%、40%、50%と大きく数字を伸ばすことも可能です。
(2)リスクの分散ができる
たとえば、10の事業をもっていれば、ひとつの事業が2000万円の損を出しても、他の事業で5000万円儲かるネタがあれば、「まあいいか」と余裕をもって経営の舵とりができます。
また、仮にひとつの事業が立ちいかなくなり、リストラをしなくてはいけない状況に追い込まれても、社員を切らなくてすみます。
リストラをするのは、経営者にとって大きな心理的負担になりますが、他の事業に配置転換し緊急避難できれば、そうしたストレスは感じずにすみます。
(3)社員の成長を促せる
事業が増えれば増えるほど、経営者一人で対応できないことも増えていきます。
必然的に部下に仕事を任せなければなりません。
私は、「丸投げ」という言葉を使っているのですが、社員に大胆に任せ経営に巻き込んでいくことによって、社員は飛躍的に成長していきます。
社員の成長は、経営者にとって大きな喜びでもあります。
(4)自由な時間が増える
社員に仕事を「丸投げ」できると、経営者はフリーに動けるようになります。
そうした時間的余裕があれば、じっくりとビジネスプランや戦略を練ったりできますし、心にもゆとりが生まれます。
なにより、日々の仕事に忙殺されているようでは、楽しく経営ができませんよね。
「多角化経営」にはこのように、経営が楽しくなるメリットがたくさんあります。
はっきり言って、いいことずくめなのです。
5.経営の楽しみ方は職場から。今すぐ職場を楽しくする方法
多角化経営を実施するのはこれからという方には、すぐにでも職場が楽しくなる簡単なコツを教えましょう。
私が5~6年前からずっと続けている習慣があります。
それは、朝出社して、社員一人ひとりとハイタッチをすることです。
怒っていたらハイタッチなどできないので、自然に笑顔になります。
不思議なもので、笑顔になって楽しそうに振る舞っていると、心も楽しくなってくるものです。
これは、もともと職場の雰囲気を明るくするために思いついたアイデアです。
「明日からハイタッチするぞ」と私が宣言したときは、社員はキョトンとした顔をしていました。
案の定、最初は照れてぎこちなかったのですが、1カ月も続けると、みんな楽しんでハイタッチをするように。
肌が触れ合う効果もあるのでしょう、社員との距離もどんどん縮まっていき、コミュニケーションも今まで以上にとれるようになってきました。
朝礼で小言をいう経営者は少なくありません。
「今は景気が厳しいから、心してやるように」と。
小言をいって業績が上がるようであれば苦労しません。
それよりも朝から楽しい気持ちで仕事をしてもらったほうが、生産性は上がるのではないでしょうか。
朝からハイタッチをすると、私も楽しい気分になるし、職場も明るくなる。
おまけに生産性も上がる。自信をもっておすすめします。
6.経営も人生も「楽しい」を毎日のキーワードに
ハイタッチに限らず、経営者が楽しんでいることを社員に見せることは大切です。
経営者が楽しんでいるように見えれば、それは社員にも伝染します。
カタチからでもいいので、まずは「楽しい」というキーワードを口に出してみてはどうでしょう。
私は普段から「仕事も人生も楽しもうよ」と言い続けています。
会議でダメ出しをするときも「その経営計画は楽しくないな。楽しくなるように考え直してよ」と言います。
最初、社員は「楽しいって何?」と不思議がっていましたが、言い続けていると、社員も次第に「楽しんだほうがいいんだな」と本気で思ってくれます。
そうした社員の雰囲気は、お客さまにも伝わるでしょう。
もしイライラしていて、楽しそうに振る舞えそうもないなら、会社をサボる(笑)。
イライラした態度を社員に見せるよりは、会社に来ないほうがマシです。
会社を自由にサボれるのは社長の特権なのですから、大いに利用しましょう。
これらの方法は、お金をかけずにすぐできます。
まずは、できることから試してみましょう。
経営者も社員も楽しめる「多角化経営」の社風づくりについては「良い社風の作り方とは?「社風経営」で多角化経営を加速」でもお話しています。
興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。
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Authorこの記事の著者

ヤマチ連邦多角化経営実践塾 塾長
山地 章夫
ヤマチユナイテッド代表。経営を楽しみ、社員620名、50事業・年商160億円の企業グループの舵を取る。本業を中心に事業を次々と立ち上げ、売上げを積み増す「連邦多角化経営」を実践。経営の安定化と人材育成を両立する独自の経営手法が、多くの中小企業経営者の注目を集める。