ヤマチユナイテッドの実践を、当グループの幹部インタビューを通じて紹介します。
全社員が経営に参加することで、社員が成長し、会社が良くなっていく仕組みがあります。
意見を聞き消化し、
試行錯誤しながら前へ。
株式会社ヤマチコーポレーション
札幌建材事業部統括マネージャー
永野 正和
経歴
1996年新卒入社。入社以来、札幌建材事業部にて営業職に従事。同事業部マネージャーを経て、2015年より事業部を統括する現職。1973年生まれ。
事業部統括マネージャーを任されてどう思われましたか?
将来的に建材事業部を大きな部隊にしていきたいという思いを持っていました。ですから任されたときは、業績を含めなんとか事業部をよりよくしていかなければといった使命感が膨らみました。
任されて苦労はありましたか?
「これをこうやりなさい」というトップダウンではないため、ほぼゼロからです。細かい指示があってそれを形にしていくのは容易かもしれませんが、そうではないので正直、むちゃくちゃ大変ですね。
統括マネージャーを任された最初の1年くらいは、行動ひとつにしても現場に口出しをしてしまう。自分がやったほうが早いという考えから、いろいろなことを一人で抱え込んでしまう。仕事を手放せずにいた結果、一人ひとりを見るといった大事なところができていませんでした。
どのようなことに取り組まれていますか?
最終的な目的はもちろん変わっていませんが、時代は変わっていますので、私が育ってきたときのやり方やプロセスでは、若手にそぐいません。何のためにそれをやるかの目的を伝えたり、業務フローを見直し新たにセクションを設けたり、また、いろいろな意見を聞いて判断するというやり方をとることで、いま上手く回っていると感じています。意見を聞いてそれを自分の中で消化してという繰り返しですね。部内には業績に関することなど、できるだけ情報を伝えるようにしています。
目立つのは私ではないという気づきから、3名のマネージャーを置いて新たな体制をスタートさせました。マネージャーにヒーローになってほしい、そしてマネージャーには部下が活躍できるような動きをしてもらいたいと考えています。部内の方針・意思決定をすることが、統括する立場にある私の最も重要な仕事だろうと思っています。
自身の成長を感じられますか?
任せられてやってみながら、自分の役割を理解し整理していきました。気づきを得て、それを実行してみること自体が身になっているのかなと感じますね。営業時代とは違って、お会いする得意先様もその数も増えました。いろいろな方のお話を聞く機会がありますので、業界に関する情報を多々知ることができ、そうした面でもいい経験をさせてもらっています。
戦略に自分の考えを反映できる、
そのやりがいはとても大きい。
株式会社ジョンソンホームズ
リフォーム事業部統括マネージャー
加藤 尚和
経歴
2008年新卒入社。営業職として新築戸建ブランド「inZONE DESIGN LABO」に配属。翌09年営業トップの成績を収める。12年同ブランドのマネージャーに就任。14年には同じく新築戸建ブランド「アメカジ工務店」のマネージャーを兼務。15年よりリフォーム事業部を統括する現職。1986年生まれ。
入社5年目にマネージャーへ。任されてどう思われましたか?
新築住宅事業のブランドマネージャーに就いて1年間は、プレイングマネージャーとして活動していました。この1年を含め、私の住宅営業としての経験は5年だけです。
マネージャーになることを目標にしていたかというと、そうではありません。任されたことに対して驚きましたね。本当に僕でいいんですか、というのが正直な感想でした。同時に感じたのは、事業が伸びるか伸びないかは自分次第というところでの大きな責任です。この重大な責任あるポジションを任せてくださったことに対する感謝からも、事業を成長させてやろうという気持ちが湧きました。
任されて苦労はありましたか?
初めて事業責任者に就いたとき、私はチームの最年少。どうバランスをとって自分より年上のメンバーと上手くやっていくか。ここはかなり考えたところで、難しさを感じたところです。
分かったのは、自分一人では何もできないということ。指揮を執るのは私自身ですが、課題があればメンバー全員で対策を考え解決していくというスタンスをとったことで、チームが上手くまとまったと思います。
それまで一営業だった身としては事業計画の作成にも苦労しました。いまは利益構造を考えることは楽しいですが、これについてもはじめは大変でした。
自身の成長を感じられますか
営業の頃は、自分さえよければ、売ってさえいればいいんだと、他はないがしろにしていた部分が多かったように思います。"立場は人を変える"。これは本当にその通りだと実感しています。
どうすれば事業を成長させることができるか、メンバーが楽しく働くことができるか、お客様にもっと喜んでもらうことができるか。状況を俯瞰することができるようになり、視野が広がったと感じています。楽しく働けることは業績にも結びつくこと、そのボリュームも大事なんだと学びました。
ほとんどのことを自分で物事の良し悪しを判断して決断することができるため、経営判断がスピーディーです。そして何より、戦略的なことに自分の考えを反映することができる。やはりここのところに、めちゃくちゃやりがいがあります。
社員で構成する委員会の、委員長を経験されていますが。
社内委員会や採用プロジェクトでの経験が、いまの下地になっているのかなと。入社2年目にひとつの委員会の委員長を任されました。学生時代に部活やバンド活動もしてきましたが、リーダーとなってチームをまとめるのはこのときが初めて。最初は上手くいかなかったですね。それでもメンバーみんなが見守ってくれていました。
意見を吸い上げ、それを形にまとめることを覚えたのは、この委員会の場でした。活動後、「やってみないか」といわれたことは断らずやってみるスタンスに変換しました。自分に自信がついたんだと思います。振り返ると、とてもためになる経験ができたんだと感じますね。
悩んで考えて乗り越える経験が
成長の実感につながっている。
株式会社ジョンソンホームズ
インテリア事業部統括マネージャー
棟安 祐也
経歴
2007年中途(アルバイト)入社。インテリアショップ「inZONE with ACTUS宮の森」にて販売・配送を担当。09年「inZONE with ACTUS札幌駅前」店長に就き、家具販売において業績をあげる。12年より同2店舗の統括店長に就き、14年より現職。15年にはカフェ事業「inZONE TABLE」の立ち上げを経験。「Naturie Studio」を含めインテリアショップ3店舗とカフェ1店舗の運営・マネジメントに従事している。(社)日本ほめる達人協会(ほめ達)認定講師。1981年生まれ。
アルバイトから現在は事業部統括マネージャーに。任されて、いかがですか?
任せてもらえているのは、店舗のスタッフがやりがいを持って生き生き働くことができる環境づくり、組織の活性化というところを評価してくださっているのかなと思います。組織の活性は業績につながる要因だと実感していますので、いまの統括マネージャーを任されたときも、そこに取り組むことが私の役割だろうと。
前に出たり人を引っ張っていったり、性格的にそういうタイプではないんです。けれど子供の頃から、いつも周りに助けられながらリーダー的な役割に就く経験をしてきました。私は周りを頼りますし、助けを求めることもします。本音を伝えることによって、周りも私のことを信頼してくれていると感じることができています。
任されて苦労はありましたか?
ショップ2店舗を統括する店長を任されたときは迷いがありました。統括店長というのは、それまでなかったポジションです。各店舗に店長がいてそれぞれ役割がありますので、それをまとめる自分の役割とは何だろうと。
自分が正解でなければいけない、弱いところを見せてはいけない。どこかでそう思っていた部分がありました。そうすると高い壁ができてしまって、各店長ともスタッフとも思いが通じ合わない。そのときはじめて会社に行くのが辛いと感じましたね。先程お話ししたように、本音を言っていくようになってから信頼関係ができました。
新規事業のカフェ立ち上げを任されていかがでしたか?
いま思うと楽しかったですし、いい経験になりました。ですが、めちゃめちゃ大変でした。企画書の作成、事業計画のプレゼン、店名の決定も上手く前に進まずでした。そもそも物件が見つからないですとか、いろいろな細かい壁がありまして。
少数のメンバーでプロジェクトをスタートしたのですが、やりたいことや目指す店舗像を伝え続けることによって、応援してくれたり協力してくれたりするメンバーとの出会いがあり、チームになっていくことができました。それがあって、いいお店にしていきたい思いも事業に対する愛着も深まりましたし、現在のメンバーに思いを伝えることもできています。
自身の成長を感じられますか?
最初に店長を任されたときは、お店の業績を伸ばすことにがむしゃらでしたが、いまは会社をよりよくするための経営というところにも意識を向けることができています。任されて最初は上手くいかず辛いこともありますが、悩んで考えて乗り越えるという経験をする機会を与えてもらえたことによって、成長することができたと強く感じています。
ウチの会社は社員一人ひとりの個性を認めて、一人ひとりを見てくれます。そして、機会を与えてくれるだけではなく協力・応援してくれる社風があり、悩んだとき迷ったときには上司をはじめ周りが必ず相談にのってくれ、味方でいてくれると信じることができる。いい仕事や目標を達成できたときには、会社のみんなが喜んでくれる。それを感じてきたからこそ、いまの立場で自分が判断することは間違っていないのだと自信を持つこともできています。
経験することがモチベーションにも成長にもつながる。このことを自分自身が体感しているからこそ、私も周りにいるスタッフに機会をたくさん与えて経験させてあげたいと考えています。