山地タカクカ研究室 ~経営基盤の更なる安定と飛躍を目指す多角化経営プログラム~

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「生産性アップ」から逆算して現場改善をする

こんにちは。

多角化研究室 理事長の山地です。

今回は、会議も社員に「生産性アップ」から考える現場改善についてお話致します。。

住宅の建築事業を例に説明しましょう。

これまではお客様の要望に合わせて、とりあえず設計部をつくり、プランを出していました。

当然、イチから設計すればコストがかかります。ところが、そのプランが採用される確率が3割程度しかなければ、
7割の作業がムダに終わることになり、同然、生産性は下がります。

一方で、「7割のムダを減らせば生産性は上がる」ということ分かります。

例えば、7割がムダになっていたときは、お客様とプランを決定したものの、
そのあと銀行の融資が通らず、結果としてプランが台なしになるケースが多かったとします。

この場合、プランを作成する前に融資の事前申請を行うよう営業プロセスを変えれば、ムダな作業を避けることができます。

また、お客様がいくら銀行からお金を借りられるかも事前に分かるので、その融資額に見合ったプランを作成でき、さらにムダはなくなります。

また、注文住宅の場合、お客様は色々とリクエストしたくなりますし、営業担当もそれに応えようと新しい図面をイチから作成しがちでした。

新しい図面で家を建てれば、必ず小さな不具合やミスが発生し、コストが上がります。
なんでもかんでもイチから図面を書いていたら、生産性は下がるのです。

そこで、ほとんどのお客様が満足するような図面の”王道プラン”がいくつかあるなら、
それらを提案して選んでもらう。そうすれば、新しい図面を作成する手間が省けて、別のお客様にリソースを向けることができます。

もうひとつ例を紹介しましょう。
当社の住宅建築の事業部門には、インテリアコーディネーターが在籍し、お客様の要望を踏まえ、
打ち合わせを重ねながら家の内装を決めていくため、お客様に大変喜ばれていました。

ただ問題は時間のかかること。
自宅の内装にこだわりたいというお客様は多いので、1回2時間の打ち合わせを10回ほど重ねるケースがあり、
ときには計30時間も内装の決定に時間を費やすこともありました。

お客様満足も大切ですが、生産性の面から言えば問題があったのです。

 そこで現場のメンバーは、生産性にフォーカスして、
「これまで平均5回打ち合わせをしていたが、平均3回で完了させるにはどうすればいいか?」という観点から知恵を絞っていきました。

すると、「1回目の打ち合わせでは、必ずこういう提案をしよう」「お客様の喜ぶツボは外さないようにする一方で、それ以外の部分は短縮しよう」
「迷っているお客様には、こういうトークをすると決心してくれるので、その文言をメンバーで共有しよう」などのアイデアが上がってきました。

このように、打ち合わせの時間が短くなると同時に、なおかつお客様の満足度が上がる方法を日々研究していったのです。

こうした小さなイノベーションの積み重ねの結果、粗利は22%から30%に上昇しました。
20%の販管費を使ったときに、2%しか利益が残らない場合と、10%も利益が出る場合とでは、天と地ほどの差があります。

「生産性アップ」にフォーカスし、そこから逆算すると、仕事のプロセスを改善せざるをえないので、結果的に生産性はアップしていくのです。

もちろん、社員の1人当たり生産性が上がった結果、ボーナス支給額も多くなり、社員満足度も向上します。

1人当たり生産性をアップさせるために大切なのは、「ああしろ、こうしろ」と社長が指示を出すのではなく、現場の社員やメンバーに考えさせることです。

社長が「他の会社ではこんなことやっていたぞ」と情報を出すことはできても、たかが知れています。

それよりも、社員が自主的にセミナーに出たり、書籍を読んだりして、積極的に情報を取りに行って、自社の現場に当てはめて考えるといったプロセスのほうが効果的です。

現場のメンバーに自分で考えさせるために、前回のニュースレターで紹介した「ワークショップ形式」の会議をやって、生産性アップをテーマに話し合ってもらってもいいでしょう。

生産性向上のためにコンサルタントを入れる場合も、いっそのこと「丸投げ」したほうが生産性は上がります。

コンサルタントからアドバイスを受けた社長が、「こんな方法でやればいい」と指示を出しても、社員は言われたとおりに動くだけで、その場しのぎの対応になります。

それよりも、コンサルタントに現場に入ってもらい、直接社員が質問したり、相談したりできるような環境をつくれば、社員は率先して動きます。

社長が存在感を消さないと、現場の社員は自分の頭を使って考えません。

「社長は何もアイデアを持っていない」と社員から陰口を言われるくらいのほうが、現場の生産性は向上していくはずです。

いかがでしたでしょうか。

次回は「生産性アップ」のためのリーダーシップについてお話致します。
乞うご期待。

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